最速の鳥の名前がついたバイク「スズキ ハヤブサ」

ハヤブサ

バイクメーカーのスズキが「アルティメットスポーツ」と呼ぶ、大排気量スポーツモデルのハヤブサです。
初代モデルである「GSX1300R HAYABUSA1300」は1999年にデビューしました。
名前の由来は猛禽類のハヤブサです。300km/h以上出せる地球最速の鳥にあやかってつけられました。
実際、ハヤブサは当時の量産市販車として最速の312km/hを記録。ギネスブックに世界記録としても登録されています。
しかしながら、このスピードは封印されることなりました。ストック状態で簡単に312km/hが出てしまったことにスズキが危惧し、2001年モデルから300km/hでスピードリミッターが作用されるようになったのです。

2008年にフルモデルチェンジされた2代目が登場

基本コンセプトは初代モデルを受け継ぎ、スタイリングも独特の雰囲気を残しながら、より空気抵抗が小さい新デザインになりました。
排気量は初代モデルの1,299ccから1,340ccに拡大し、最高出力は145kW(197ps)とパワーアップしています。
アルミツインスーパーフレームは初代をベースに不要なステーなどを省略したのみ。左右2本出しのマフラーはステンレス製で、ステアリングダンパーも装備しています。
2014年には国内仕様が登場し人気に拍車をかけますが、欧州の排ガス規制などの影響により2019年に一旦は生産終了に。

2021年に3代目が登場

現行モデルであるハヤブサは2021年に登場しました。排気量は1339ccで最高出力は188psとなっています。
ハイパワーで乗りにくいバイクに思えるかもしれませんが、実はそうではありません。
高速巡行時の安定性はさすがといえますが、実際は中低速度域でも扱いやすく、ツアラーとしての性能の高さが特徴となっています。
264kgもある重量は押し歩きする場合は大変ですが、走り出してしまえば扱いやすく感じるほどです。
そして、電子制御デバイスをたくさん搭載しており、最高速が速いだけではなく、普段使いでも扱いやすい二面性のあるバイクに仕上がっています。
外観も歴代ハヤブサのフォルムを継承しながら、一目で新型だとわかるデザインです。特にフロントフェイスはよりシャープな印象になりました。
サイズは2代目より全長で10㎜、全幅と全高が各5㎜短くなっており、サイズ感はほぼ同じですが、若干のコンパクト化が図られています。

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