スピードスケートのスピード

スピードスケート

オランダを発祥の地とし、近年世界的な大会で日本人選手が目覚ましい成績をあげているスポーツ「スピードスケート」。
リンクの上をどれだけ速く滑れるかで勝敗が決まる競技であり、日本でも馴染みのあるウインタースポーツです。

そもそもスピードスケートとは?

スピードスケートは氷の上でのタイムや着順を競う競技で、オリンピックでは個人と団体(パシュート)に分かれて実施されています。
一番の魅力は、何といってもスピード。
スピードスケートは平坦な場所で人力によるスピードを競う競技の中では、最速のスポーツと呼ばれています。

スピードスケートの最高速度は?

スピードスケートは滑走距離が種目により異なりますが、短距離の場合、トッププレイヤーのスピードは瞬間時速約60kmです。
時速60kmは自動車並みのスピードであり、その迫力やスピード感は見るものを圧倒するほど。
人々から「みるスポーツ」として人気を集めているのもうなずけるでしょう。

世界最速記録「時速103km」への挑戦

競技上での記録ではありませんが、2022年3月時点、ノルウェーのサヴァレン湖の天然氷上で時速103kmの世界最速記録が樹立されました。
これは、北京2022冬季オリンピックのスピードスケート男子1500mで記録を更新したスピードスケーター「キエルド・ナウシュ」が打ち立てた数字。
全長3kmの天然氷のアイスリンク、ダカール・ラリー用マシン、ナウシュを風から守る「ウィンドキャッチャー」と万全を期した環境でのチャレンジでした。
自身のスピードスケート世界最速記録を10km/hも更新することに成功したナウシュは挑戦後に、「氷から浮いているような感覚を覚えたときもあった。肉体的にはとても厳しく、これがスピードスケートの限界」といった言葉を残しています。

スピードスケートの歴史

スピードスケートの始まりは、オランダを含めたヨーロッパです。
当初、スケートは冬の間凍りついた運河や川を行き来するための交通手段として生まれました。
ちなみに、木靴の底に鉄製のブレード(刃)をつけた現在のスケートシューズの原型ができたのは、13世紀ごろとされています。
交通手段として発展したスケートが、競技のスピードスケートとして認識されるようになったのは1763年のこと。
イギリスで直線コースによるスピードを競う世界初の競技会が開催され、19世紀に入ったころには日本をはじめ世界中にスポーツとして広まっていきました。

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