カタツムリより遅いといわれるモグラ

もぐら

カタツムリより足が遅いといわれているモグラ。とあるテレビ番組ではいろいろな動物に100mを走らせたらという企画で、一番遅い動物と判断されたほどです。
モグラは土の中を掘って進むスピードが1分間に30cm、1日穴を掘ると休憩などを挟むと60~90mほど。計算するとカタツムリの時速48mより遅い計算になります。

走るスピードは?

モグラはずーっと土の中で生活しており、地上に出ることがほとんどありません。地上に出るのは餌場を追い出される、縄張り争いで負けたという時くらいです。
なので、モグラが地上にでてきて本気で走ったというスピードは計測できていません。しかし、掘った穴の中ではとても速く、人間が捕獲できないほど。
そのため、実際はカタツムリより遅いというわけではありません。

モグラの特徴

ずんぐりむっくりとした愛らしい姿をしているモグラですが、どのような特徴があるのでしょうか。

鋭い嗅覚

モグラはほとんど目が見えません。土の中で生活しているため、目に土が入らないように、小型で体毛の中に埋まっています。その分、嗅覚が優れており、臭いに敏感です。

とても大食い

モグラはとても大食いです。1日に食べる量は体重の半分くらいといわれており、12時間以上空腹だと餓死してしまいます。

縄張り意識が強い

モグラは縄張り意識が非常に強く、モグラ同士で鉢合わせすると、どちらかが逃げるか、死ぬまでケンカします。モグラが地上で死んでいた場合、縄張り争いに負けて、追い出され餓死してしまったと考えられます。

モグラは害獣?

モグラは農業において害獣とされています。モグラ自体は昆虫やミミズなどを食べるため、農作物を食べることはありません。
しかし、ミミズを食べることに問題があるのです。ミミズは畑を耕してくれるありがたい益虫ですが、このミミズを食べようとモグラが畑に侵入し、土を掘り返すことで農作物が傷み、掘った穴からネズミや他の害虫が農作物を食べてしまうことで被害を受けます。
モグラの縄張りは広く、大抵の土地だと450平方メートル、エサが豊富な場所だと200平方メートルとされ、全長が200mになることもざらで、この巣穴を何度も往復してエサを確保するのです。
畑にモグラがいた場合、縄張りの広さの穴ができていると考えていいでしょう。
モグラの駆除方法は、直接捕獲する方法や発達した嗅覚を利用して、臭いを発生する忌避剤を置いて別の場所に移動させる方法などがあります。

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