体が大きく見た目は愛らしいカバですが、実は時速40kmの速さで走ることができるのです。
また、水の中でもスピードも速く縄張りに入ってきたボートに猛スピードで突進することがあります。
カバは泳ぐのではなく、川底を蹴って進むため、水中を高速で進むことができるのです。何と時速60kmに達し、地上より速く移動できます。
水中は無敵でワニも太刀打ちできません。カバの皮膚はワニの歯でも貫くことができないからです。
ワニにカバが捕食されるシーンはありますが、弱っているカバか子どものカバだったりします。
アフリカでは大きな被害も
おとなしそうな見た目をしていますが、非常に獰猛でカバに襲われ命を落とす人もいます。その巨体を時速40kmで突進されたらひとたまりもありません。
また、カバは草食動物ですが、アゴの力が非常に強く家畜や人をかみ殺してしまうことがあるそうです。
さらに農作物を荒らすことから、ライオンよりも恐れられている動物だったりします。
クジラに近い動物
カバは見た目からすると象や牛に近い動物と思われがちですが、実はクジラに近い動物です。
DNAを分析するとカバはクジラと共通の祖先をもつことがわかっています。
カバは1日の大半を水中で過ごすことから、水生に適した動物なのは、クジラと同じ祖先だからもしれません。
カバの血の汗
陸上に上がったカバは皮膚から赤っぽい粘液がにじみ出ています。血の汗といわれていますが、実際は血液でも汗でもありません。
カバの皮膚は紫外線や乾燥に弱いため、皮膚を守るためにコーティングするためのものです。
なお、カバは汗腺がないので汗をかきません。
カバの天敵は
水中では敵う動物のいないカバですが、天敵はいます。それはライオンや象です。
ライオンは子どものカバを狙うことがありますが、大人のカバを襲うことはライオンにとっても危険なのであまりありません。
象もはよほどのことがない限り戦うことはまれなようです。